中国の陶俑展
金曜日の夕方、hichaさんとご一緒に出光美術館で開催中の
「中国の陶俑展」を観てきました。
紀元前中国では、高名な人が亡くなると、
その人が亡くなった後の世界でも不便がないようにと、
仕えた人や家族もろとも一緒に墓に入れたそうです。
でもそれでは大事な人材も墓に入れてしまうことになるし、
残酷だと言うことで、「俑」と呼ばれる陶器で作られた身の回りのものや
仕える人を入れるようになったそうです。
以前、江戸博で観てきた「兵馬俑」はその前身の秦の時代で
今回出光で観てきたのは「漢」~「唐」の時代のものでした。
今回展示されていたもののほとんどが、
安易な焼成方法だったにもかかわらず残っていたのは
墓の中という立派な空間に守られていたから、
後世の私たちのまで現存の形で再会することができました。
その時代の暮らしぶりや、人の姿などをかいま見ることができ、
貴重な展示会でした。
今回は学芸員さんのお話も聞かせて頂き
いつもの何倍も楽しませて頂くことができました。
毎回、江戸オフにしても予習なしの行き当たりバッタリの私なので
予習の大切さも痛感しました。ヾ(_ _。)ハンセイ…
作品の漢の時代の加彩のものは色が褪せてしまっていたのですが
形からその時代を呼び起こすことができたり
また人の顔かたちから、当時からシルクロードを使い
西側の人々との文化や物資の交流があったことがわかり
ものすごく興味深く面白かったです。
唐三彩は今はその技法もほぼわかったようで
加彩方法もポスターで紹介されていました。
当時はまだまだ試行錯誤の時代であったと思うし
それでも効果的に釉薬が施釉されていて
すばらしい作品の数々でした。
以前教室で織部、飴釉、黄マットで唐三彩を再現してみたのですが
またチャレンジしてみたくなりました。
前回は流れないように三色を出すことに専念したのですが、
今度は朝鮮唐津のような流れる感じの唐三彩ができたらなぁと。
妄想だけで終わらないようにがんばらなきゃだけど。(笑)
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コメント
土曜日は忙しい中お疲れ様でした。
チケットもいつもありがとうございます。
やはり解説をしていただくとよく解りますね。
尚更感謝です。
唐三彩にチャレンジしていたのよね?
私もやってみたいと思いましたが、何時になることやら。。。。
投稿: hicha | 2009/08/09 18:45
hichaさん、コメントをありがとうございました。
学芸員さんの説明はわかりやすかったし楽しかったですよね。
歴史ももっと知っていればもっと深く感銘できるのだろうなぁと思いつつ
毎回不勉強の私です。(^^;)
唐三彩、できそうでできないところが悲しいです。
でも、やってみたいですよね。
投稿: 陶片木 | 2009/08/10 07:10
わー、おもしろそうな展示ですねー。私もとても興味があります。歴史ロマンをかきたてられますよねぇ。
唐三彩、いいですね。中国に行ったとき、唐三彩の馬を買いたくて、でも、旅行の途中で、割ってしまいそうで、買えなかったのを思い出します。
陶片木さんの唐三彩、拝見したいです^^
投稿: レイコ | 2009/08/15 00:55
レイコさん、コメントをありがとうございました。
唐三彩、古い技法ですが美しいですよね。
緑や碧や黄色が混じり合って美しい模様を作り出して
それが馬や家屋や壺に施されている。
私が作ったのはこれです。
http://keroko.way-nifty.com/touhenboku/2004/11/post_6.html
ティッシュケースなのですがちょっと大きすぎでした。(^^;)
唐三彩の馬が購入できそうだったのですか?
確かに割れたら悲しいですものね。
中国の歴史ってあまりに古くて
その中から産まれてきた芸術ってどれもすばらしくて
その品々から歴史をかいま見るのもまた楽しいです。
投稿: 陶片木 | 2009/08/16 14:31