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2012/08/25

萩 陶芸大リーグ2012 雑感

無事に東京の我が家に帰宅しました。

私の師匠の植草先生の工房は、ガスも水道もない山奥の電波の届かないところにあります。
聞こえる音は風の音と鳥の声、そしてアブや蜂の羽音。(汗)
自然がいっぱいで本来あるべき姿なのに、情けないかなその環境に最初は面くらい本当にどうしようと思いました。

でも、私が来た日を境に虫の数が減ったそうで(お盆くらいから減るそうです)、水は沢があるし、ガスは使わないしで少しずつその環境にも慣れていきました。
(ただトイレに入ったとき、便器の中からたくさんの虫が自分に向かって飛んできたときはさすがに泣けましたが・・・)

セミナーハウスでの共同生活は、窯元で一緒のお弟子さんもいないし、同室の人もいなかったしで最初は心細かったのですが、水津先生のお弟子さんと仲良くなって夜遅くまで語らう事もできました。

毎日スーパーでお弁当を買い、先生の軽トラックでお山に行き陶芸を学ぶ日々。
のんびりと静かに時間が流れて、心が豊かになるような日々でした。

子供の時からガスも水道も電気もある生活で、欲しいものはすぐそばにお店があってお金を出せば手に入る。
陶芸も道具も薬も買えば簡単に手に入る生活で、それが当たり前になっていたけど、先生のお山にいるとその生活が偽物で、この山で暮らす生活が本来ある生活ではないかと思えるようになってきました。

早起きして観にいった萩のほんの一部の観光地です。
幕末の獅子たちを排出した萩。
陶器でもすばらしい人材を多く輩出した萩。
その一部分に触れ、感じてこられたことは幸せでした。

Dsc_0088

木戸孝允生誕の地


Dsc_0090

円政寺内金比羅社社殿


Dsc_0091

高杉晋作像


Dsc_0083

夏みかん


他にも史跡がいっぱいあって、もっともっと観ておけば良かった。
それと萩の言葉はとっても優しい。
ほんわかした語り口がとても心地よかったです。

先生からの課題、「萩で何か感じ取っていってください」は言葉にうまく表せないけれど、そこに住む人たちの萩焼への思いと、その伝統との戦いを感じました。
大事にしたい伝統と、新しく築きたい世界観。
終わりなき戦いなのかもしれません。


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コメント

陶芸大リーグお疲れ様でした。
私も昼過ぎに帰宅しました。

有意義な時間を過ごせたと思っています。
作品焼き上がったら写真送ります。

投稿: hoso | 2012/08/25 20:22

hosoさん、コメントをありがとうございました。

お疲れ様でした。
充実した時間でしたね。

花器のお写真を楽しみにしていますね!

投稿: 陶片木 | 2012/08/25 20:48

陶片木さん、hosoさん、
お世話になりました。そして、お疲れ様でした。
25日は一日中、窯元さん巡りをし、ペアソン先生の奥様と18時過ぎ迄話し込み、大慌てで19時半のバスに飛び乗り、翌朝8時に帰宅しました。
何も考えずに作った野焼きの作品が大きくて持ち帰れなかったので、先生に送って貰う事にしました。今、手元に画像しかないのでちょっと淋しいです。暑くて有意義で楽しい日々でした。有難うございました。焼き上がった皆さんの作品を是非見せて下さいね

投稿: cumin | 2012/08/27 18:25

cuminさん、コメントをありがとうございました。
本当にお疲れ様でした。
そしてお世話になりました。

私は大慌てで帰ったのに、家に着いたのは3時過ぎ。
やはりとっても遠かったです。(v_v)

今日から日常が始まり、浦島太郎になった気分でした。(笑)
作品が焼けたらアップしますので待っていてくださいね。
でも、私もhosoさんやcuminさんの作品も見たいです。
写メを送ってくださいね。

投稿: 陶片木 | 2012/08/27 18:53

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