萩 陶芸大リーグ2012 八日目
今日は最終日。
朝から野焼きの点火です。
昨日用意してある土まんじゅうのような野焼きに、一人一人バーナーで火をつけていきます。
「野焼きは自分の思い通りにならない。
火が通るところは読めないし、その先も全く計算できない。
だからおもしろい景色がでる。
窯が一方通行に対し、野焼きはどこへ行くかわからないおもしろさがある。
炭化が切れるとそこに炎があたり奥行きがでる。
それが景色になる。」
「城山窯」の金子先生のお話を聞きながら野焼きはどんどんいぶされていきます。
炭化する沸点はおおむね300~400度。
白くなる沸点はおおむね1000度。
自分のふくろうがどんな色になるか、期待と不安でいっぱいです。
野焼きの隣で「藁灰作り」も実践しました。
内村先生の指導の元、藁をトタンの上に中央を真にして丸く円を描くように置き、その中央に点火します。
点火したら藁に空気を入れるようにどんどん追加していきます。
野焼きと藁灰作りの炎と煙とお日様の日差しで本当に暑い!
藁は完全に白くなるほど焼いてはダメで、黒いときに水をかけ消火します。
完全に沈火したところで土嚢袋にスコップで詰めて終わり。
このたくさんの藁灰でも、たった30L程度しか作れないとお聞きしていただいて帰るのをやめました。
野焼きを点火してから3時間ほどたった頃、ふくろうの目だけが燃える炎の間から顔を出しました。
そして出てきた子は真っ黒黒すけになっていました。
野焼きも一段落し、藁灰制作も終わったので近所の温泉に自転車で行ってきました。
景観がよくのんびりしたかったのですが、夕方からのイベントに2時間も間がなかったのであわてて出てきてしまいました。
会場に戻ると金子先生から作品に対しての講評がありました。
作品を作ったその人自身もですが、一緒に聞く私たちも勉強になるお話でした。
野焼きで焼いたものには水墨画のような柔らかい景色がでます。
茶碗や花器ををキャンパスに描かれる絵は、自分の力ではどうにもできない自然の美しさを感じました。
その後はバーベキューパーティ。
先生とも、弟子の皆さんとも今夜が最後。
陶芸のお話から、お仕事のお話まで熱く語り合えて楽しかったです。
その後は宿泊施設のセミナーハウスで、二次会を開催。
最後までたっぷりと話ができて良い時間を過ごすことができました。
こんなチャンスを与えてくださった萩市に感謝。
こんな私を我慢して最後まで見捨てずに面倒を見てくださった先生に感謝。
一緒に支えてくれた陶芸仲間にも感謝です。
次回はまた数年後になるかもしれない萩、陶芸大リーグ。
また参加できることがあればうれしいです。
ご一緒した皆さん。本当に本当にありがとうございました。\(^o^)/
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