出光美術館~東洋の白いやきものー純なる世界
出光美術館で開催中の「東洋の白いやきもの」を後輩のゆれいと一緒に観てきました。
より白いやきものへの憧れと、熱心な研究と努力の結実である白磁。
釉薬の鉄分が抜けきれなかった結果、偶然うまれた青白磁。
南・北宋時代の白磁と青白磁は共に、フォルムも色も美しかったです。
中国の皇帝は白磁を愛用し、白磁が手に入らない庶民は白化粧を加飾した陶器を愛用した。
白への憧れは、新しい器の世界を朝廷から庶民へとどんどん広げていき、近隣である朝鮮日本の焼き物へも影響を与えていった。
神聖なる白いものを愛し、さらに白いものへと追求していく姿は時代を超えて響いてくるものがあります。
時代を経てその白を、よりいっそう白くそして薄くしていく技術。
国は違えども、その国々の視点で白を捉えているのが面白かったです。
日本の白天目も圧巻でした。
震えるくらい素敵でした。
そして今回はなんといっても仙厓もたくさん観ることができて嬉しかった!
このエスプリとユーモアに思わず笑みが浮かびます。
出光の東洋の白いやきものは10月21日(日)まで開催しています。
また列品解説もあります。
9月13日(木)、9月27日(木)、10月11日(木)
午前10時30分より
9月14日(金)、9月28日(金)、10月12日(金)
午後6時より
解説をお聞きした方が、よりいっそう白磁の世界を実感できるかもしれません。
また、白磁の世界の特別講義もあるようです。
興味を持たれた方は是非是非ご覧になってください。
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