三輪壽雪・休雪 ー破格の創造ー
萩大リーグでお世話になった三輪休雪先生の個展のチケットをいただき、ギャラリートークをお聞きするために菊池智美術館へ行ってきました。
先生とお会いするのは夏以来です。
ご挨拶をしたら覚えていてくださってすごく光栄でした。(o^^o)
お話は陶芸家の家に生まれた幼少期の話から、大学受験、抑圧や苦悩など乗り越えた作品への想いでした。
話の端々で、萩でいただいた「浪漫陶々」を思い浮かべながらお聞きしました。
そして今夜再読し、先生のお話を思い返し、先生の素直で正直な心の表現。
愛と死と、人間が避けては通れないテーマを率直に表現していく姿勢にあらためて畏敬の念を抱きました。
初めて作品を見たときは、正直、苦手意識を持ってしまいました。
でも、先生のお話をお聞きするうちに、それは私が世間体や保身や、いろいろまとわりついている物を捨てきれずにいるから受け入れられないことで、まっすぐに内を見たときにあるものと同じではないかとも思いました。
絵とは違いまっすぐに表現できない陶芸。
縮んだり、炎の中で焼き色が変化したり、思い通りにならない世界で表現していくことの難しさ。
それをはねのけて表現できることのすばらしさ。
先生のすごさを改めて実感できました。
まだまだ基本の「き」の字もできない私だから、表現するなんてとてもできないことだけど、内なる自分を少しでも作品に投影できるようになりたいと思った一日でした。
ご一緒してくださったぐれねこさん。
会場で久しぶりにお会いできたukkyさん。
ゆっくりとお話ができなくて残念でしたが、また是非ゆっくりと陶芸談義がしたいですね。(^ ^)
三輪先生の作品の会期は3月31日までです。
先生の対談方式の講演会も3月16日に予定されています。
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コメント
陶片木さん
もしかしてお会いできるかな~と思っていたら、ちゃ~んとお会いできてうれしかったです。(^^)
先生の話、いろいろと面白かったですね。
表現された作品が好きか嫌いかと問われれば、私も苦手です(笑)。
でも、それほど、人の生理的な感覚に迫っていると考えると、「作品」としてスゴイな~って思えます。
しかも、それがあの休雪先生がつくっていると思うと、うーん、ますますスゴイ!って感じ。
今日は、ゆっくりお話できずに残念でした。
また、ご一緒できたらうれしいです。
投稿: うっきー | 2013/02/16 23:23
陶片木さん
こんにちは。
昨日はご迷惑をおかけしました。
やきもきさせてしまって申し訳無かったです。
余裕を入れて乗ると決めていたバスに乗り遅れ・・(そもそもこれが一番の原因)先行き不安な予感がして出掛ける前にPCから携帯にメール入れたのですがはじかれてしまっていたようで^^;
おまけにその後のバスが遅れて来る・・お蔭で電車には乗り遅れるは・・漸く着いた神谷駅から電話したら呼び出してはいるけどひょっとしたらマナーモード?・・連絡付かないので少しでも早く!と・・・思ったけれど・・・
美術館へは地図をプリントアウトして行ったので間違いないと思いきや・・結局地下鉄からの出口を間違って(しかも帰りに間違いが判明)ぐるぐる放浪・・・大幅にお約束の時間を過ぎてしまい本当に申し訳ありませんでしたm(_ _)m
さて三輪休雪先生直々のギャラリートークはやはり
あの芸術を生み出される方ならではのお話だったと感じました。
私もどちらかと言うと萩焼に抱いているイメージとは異なる作品なので実際はどうなんだろうと作品群を拝見するのが楽しみでした。
単なる作品解説ではなく作陶への気持ちを先生の生い立ちに沿ってお話し下さって成る程と・・・。
しかし先生のお姿に受ける印象からはちょっとあのダイナミック且つエロティックな作品と結びつかない感じでした。
内なるエネルギーが溢れている方なのでしょう。
それこそ岡本太郎氏の「芸術は爆発だ!」とか
篠原勝之氏曰く「ゲイジツカ」を思い出しました。
しかしどんな分野においても道を究めた人と言うのは
その魂のある所は同じだなぁと思いました。
生と死・・そして愛・・・先生の書もやはり違う・・。
思いのままに表現する事が出来ると言うのは作り手の夢ですがやはり道は険しい。
私も今回クラブの展覧会用に作っていて漸く陶芸は続けたいなと思いました・・イマサラ・・
時間が無く作れないのは気が無いからだと、陶芸クラブをやめようかと思っていたのですが、今回の展覧会に向けて取り敢えずひとつでも作ろうと思って土を触るとやっぱり面白い。
思い通りにならないからこそ面白いとも思えました。
休雪先生の直々のギャラリートーク・・・
陶片木さんのお蔭で良い機会を戴きました。
ありがとうございました(^^)/
投稿: ぐれねこ。 | 2013/02/17 14:30
うっきーさん、ぐれねこさん、コメントをありがとうございました。
うっきーさん
昨日はお会いできて嬉しかったです。
作品を作った方から直にお話を聞けるチャンスというのはあまりないのでラッキーだったと思いました。
ダイナミックで、かつ繊細な心の内をお話と共に感じられ充実した時間でした。
また是非ご一緒したいです!
ぐれねこさん
昨日はお疲れ様でした。
携帯を手に持っていたのに着信に気づかず申し訳ありませんでした。
先生のような方こそ、真の芸術家なのでしょうね。
自分を貫き通すって本当に大変だと思います。
常に先生の中には、内なる情熱がマグマのようにふつふつとわき上がっていらっしゃるのでしょうね。
陶芸がおもしろいのはおもいのまま作品ができないところです。
気持ちがそのまま作品にも投影されるようで、それもまたおもしろいです。
私もあちこち回り道しているのだけど、それでもやめずに細々やっているのはやっぱり陶芸がおもしろくて大好きだからだと思います。
土はいろいろなものをすべて飲み込んで、消化して返してくれますものね。
またぜひご一緒しましょうね!ヽ(^0^)ノ
投稿: 陶片木 | 2013/02/17 15:56