美術館のはしご
昨日、久しぶりにポピンズさんとお会いして、美術館のはしごをしてきました。
まずは東京都美術館で開催中のモネ展へ。
モネの作品のみならず、モネが影響を受けた作家達の作品とのコラボもあり、興味深い展示でした。
モネの影響を受けた人の中で、特に印象的だったのはヨンキントとブータン
ヨンキントを知らなかったのですが、小さな絵の何気ない風景画だったのに、ものすごい力を感じました。
モネはきっとたくさんのことをこれらの友人達から学んだのでしょうね。
生き物の中で、生き物同士以外からも影響を受けられるのは人間だけだと以前聞いたことがありますが、絵の中からわき出てくるたくさんのことを彼は学んだのだろうと実感できました。
モネ自身の作品も、初期の頃より印象派としての作品を構築した頃のものは、風の音も薫りも何もかもが聞こえ感じられ、そこにある草木が水が動いているかのようにも感じられました。
これこそが作品を生で観る醍醐味なのでしょうね。
晩年のモネは、白内障で見えにくい目で作品を書いたようで濃い色の作品が多く、また荒々しく書き殴ったような跡がありキャンバスには塗り残しも多くありました。
いや、もしかしたら本人は塗り残してはいない!というとは思いますが、きっと見えにくい目でみたキャンバスには、ちゃんと色が乗っていたのでしょうね。
お昼をしっかりいただいた後(たいめいけん)
次に出光美術館にルオー展を見に行ってきました。
常設展としてルオーの展示はあるのですが、これだけたくさんのルオーを一度に見るチャンスはそうありません。
厚塗りと言われる作品は、ガラスで少々見えづらかったのですが凹凸が感じられ、キャンバスではなく紙に書いた作品は絵の具の水分で波打っているものもありました。
宗教画が多く、心が疲れている私にはまぶたを閉じているキリストに手を合わせたい気持ちになりました。
最後に菊池美術館で開催中の藤平伸の展示にいきました。
初めて見る作品ばかりでしたが、詩情豊かな暖かさとユーモア-が伝わってくるようなものばかりでした。
この美術館はキャプションがあってないようなもので、作品の説明がないのが残念でした。
帰りにお茶でもと、ホテルオークラがすぐそばにあったので、建て直しになる前に入ってみようと入りました。
さすが老舗ホテルの格調高い雰囲気も味わえ、美味しいシャーベットも満喫してきました。
気持ちがそこにいないと、どうしても哀しいことばかり考えて先に進まないのだけど、今日は普段見ることのない世界観に触れ、ひととき現実を忘れてリフレッシュできました。
心がここになくても、気持ちを切り替えるスイッチは押してあげないといつもそこに留まってしまう。
やっぱりリフレッシュは本当に大事ですね。
暗く落ち込んでいた私につきあってくれたポピンズさん、ありがとうございます。
少しだけ元気をわけてもらって、明日のイベントがんばれそうです。
今日は思いもよらぬ宣告を受け、再び真っ暗闇の中なのですが、多忙な日々に忙殺されれば気持ちも沈まないで済むかなと期待しています。
干支の猿を早めに作っておいてホントに良かった。
こんな気持ちじゃかわいくない猿にしかならないから。
*コメントはすぐに反映されなくなっております。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント