運慶
仕事を早退して、上野で開催中の「運慶展」にいってきました。
「昨夜からの大雨、まだ4日目。きっと空いている!」
という甘い考えは、会場が近づくにつれ間違っていたと気づかされました。(∩_∩)ゞ
それでも並ばずに入れて、目の前で仏像一体一体とアイコンタクトを取れる位置に行けたのだから幸せだったのかも。(^^;
印象に残ったのは、運慶の父の康慶作の「地蔵菩薩座像」でした。
まるでその時代にいきた人の表情をそのまま写し取ったかのようでした。
展示されている多くの仏像は、躍動感に満ち溢れ、衣が風になびく姿も、邪鬼が足で踏まれ悲鳴を上げる様も、その一瞬を捉えていて見事でした。
一本の木から、これほどのものを表現するのは、並大抵ではできないですよね。
これらの仏像のレントゲン写真も公開されていており、頼朝の供養として作られた「聖観音菩薩立像」の中には、頼朝の髪の毛や歯が埋め込まれているそうです。
どこの展示会も同じですが会場が薄暗く、おまけに中には2メートルくらいある背の高い像もあるわけで、つくづくオペラグラスを持っていけば良かったと後悔しました。
とはいえ、多くの作品と向き合い、古の空気に触れられたようなひとときは、現世を忘れ幸せの時間でした。(笑)
中でも四天王の一人、「広目天」の像と向き合ったときは、玉眼ではなく木で彫られただけのその眼に癒やされてきました。
芸術の秋ですね。
一緒に、食欲の秋も全開なのがちょっと怖い。(^▽^;)
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